著作権の基礎知識

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著作権

著作権について

ウェブ上では、簡単に著作権侵害ができて(されて)しまいます。 著作権侵害は犯罪です。著作権に絡んで色々問題に発展する場合があるので注意が必要です。 また、有名人の写真などは肖像権で保護されています。

しかし、逆に著作権を強く主張しないものもあります。 複製などを許可するライセンスで、オープンソースと言います。 オープンソースとは、ソフトウェアのプログラムソースを公開しているということです。 利用はもちろん、改変や再配布も無料でできます。 ただし、著作権を放棄するものではなく、独自の著作権が設定されており、制約があります。 現在はソフトウェアにとどまらず、沢山のオープンソースライセンスがあります。その一部を紹介します。

オープンソースライセンス一覧

GNU

GNU GNU(GNU's Not UNIX、グニュー)は、UNIX互換ソフトを全てフリーウェアで実装するプロジェクトです。 コピーライト(copyright)に対して、コピーレフト(copyleft)という、 著作権を保持したまま、全ての者が著作物の利用、再配布、改変できなければならないという考え方を世に広めました。 GNU GPL(GNU General Public License、GPL)は、ソフトウェアに適用されるライセンスで、 実行、改変、頒布を許可するものです。LinuxOSなどで有名。 GNU FDL(GNU Free Documentation License、GFDL)は、文書に適用されるライセンスで、 複製、改変、頒布を許可するものです。ウィキペディアなどで有名。 どのライセンスも、派生した作品には同様のライセンスの適用が強制されます。 シンボルはヌーです。

Creative Commons

Creative Commons Creative Commons(クリエイティブ・コモンズ)は、情報共有のためのプロジェクトです。 文書、動画、音楽、写真などに適用されます。 クリエイティブ・コモンズ・ライセンスでは、 表示(Attribution)、非営利(Noncommercial)、改変禁止(No Derivative Works)、継承(Share Alike)の4項目についてそれぞれ採否を選択します。 日本語版Wikipediaは、2009年にGFDLから「Creative Commons Attribution-ShareAlike 3.0 Unported License」にライセンスを変更しています。

BSDライセンス

BSDライセンス(Berkeley Software Distribution License)は、カリフォルニア大学を起源とするオープンソースライセンスです。著作権表示、ライセンス条文、無保証が特徴。再配布時にオープンソースを強制しないので、GPLより制限の弱いライセンスです。初期は広告に関する条件がありましたが、現在は削除されており、宣伝条項のないものを修正BSDライセンスと呼びます。商用製品への利用も広まっています。

MIT License

マサチューセッツ工科大学を起源とするオープンソースライセンスです。X11 LicenseまたはX Licenseとも表記されます。GPLなどとは違い、オープンソース以外(商用・有償)での再配布が可能な、BSDライセンスより制限の弱いライセンスです。

Public Domain

Creative Commons Public Domain(パブリックドメイン)は、著作権を主張しない作品のことです。 上記ライセンスは全て著作権を保持しているのに対し、完全に著作権を放棄するものです。 著作者の死後、著作権が消滅したものもこれに含まれます。

自由利用マーク

自由利用マーク 文化庁が施策したものです。あまり普及していません。

関連項目